散財の証明:VMware 4.0 Workstation
もし世の中に、ハードディスクにおさまるようなパソコンがあるなら、今すぐにでも欲しい。
と思ったら、実はもうあったりする。それがVMwareだ。

といっても、本当にハードディスクに入ってしまうほど小さいパソコンなのではない。VMwareというのはソフトなのだが、これを立ちあげると、そのウィンドウの中でもうひとつ「別のパソコン」が使えるようになるのだ。
この「もうひとつのパソコン」には、VMwareを立ちあげた本体のパソコンとは別に、ウィンドウズやリナックスといったOSを入れることができて、それぞれが別々にうごく。プログラムも本体とはべつにインストールする。おたがいにネットワークで通信することだってできる。ちょっと気をつけることもあるけれど、ほんとうにパソコンが2台あるのとほとんどかわらない。
このVMwareと、VMwareがつくりだす「もうひとつのパソコン」をつかうと、いろいろとおもしろいことができる。そのひとつが、「USBハードディスクでパソコンをもちはこぶ」というものだ。
「もうひとつのパソコン」の実体は、いくつかのファイルのあつまりだ。ハードディスク代わりの大きなファイルと、設定などが書いてある小さなファイルが何個かある。このファイルたちをVMwareに読みこませると、「もう一つのパソコン」がうごきだす。このときのパソコンはVMwareさえ入っていれば、デスクトップパソコンでもノートパソコンでも、会社のパソコンでも自宅のパソコンでもなんでもいい。
と、いうことは、たとえば会社のパソコンと自宅のパソコンにVMwareをインストールしておけば、「もうひとつのパソコン」のファイルがはいったUSBのハードディスクをつなぎ、VMwareを立ちあげるだけで、いつもおなじパソコンを使うことができる。さらにVMwareのインストール用のファイルもいれておけば、いざというときは友人や同僚のパソコンを借りて、いつもの「もうひとつのパソコン」を使うこともできる。
もちろん弱点もある。VMwareがつくりだす「もうひとつパソコン」は、本体のパソコンをそのまま使うより、どうしても何割か遅くなってしまう。それに、かってにソフトを入れてはいけないネットカフェなどでは使えないし、なにより移動中に急にパソコン内のデータを確認したくなったら、ハードディスクだけではどうしようもない。
しかし、いまどきのUSBハードディスクは250gていどと軽く、ノートパソコンを持ち歩くのとは比べられないほどラク。パソコンを使うところがだいたい決まっているなら、VMwareはまさに「ハードディスクにおさまるパソコン」をつくりだすための、魔法のようなソフトになる。
ちなみにVMwareは、たぶんここ数年でわたしがもっとも感動したソフトだ。ほんとうはこういう用途のソフトではない(わたしはモバイル用途でも使っているが、たぶん一般的ではない)し、ソフトとしてはけっこう高価なものだが、VMwareに対するリスペクトをこめて、ムリヤリにモバイルネタに仕上げて書きしるすことにした。
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