Targus DEFCON PCカード【散財の証明】
パソコンを使ううえでセキュリティは気にしたい。けれど、そのためにIDとパスワードだらけで面倒になるのはごめんこうむりたい。そういうずぼらなわたしにピッタリなのが、このPCカード型指紋リーダー、ターガスDEFCON Authenticator PCカードだ。

管理ソフトとドライバをインストールしてPCカードを挿すと認識する。そして、それぞれの指の指紋を登録し、ウィンドウズのパスワードを入れるだけだ。これだけで、指紋センサへの指タッチがウィンドウズのパスワード代わりになる。ログインするときや画面のロックを解除するときなど、まいどまいどパスワードを入れる手間がない。これならパスワード保護がかかっても、指タッチだけで解除できるのでラクラクだ。
このOmniPassという名の管理ソフト、ウィンドウズが表示するパスワード入力ダイアログを検知するので、必要であればそれぞれのダイアログごとにIDとパスワードを記憶させることができる。これにかたっぱしからID・パスワードを登録しておけば、ネットバンキングでもオークションでも指タッチで一発で認証される。ちなみに、もしカードを抜いたまま忘れてしまったとしても、管理ソフトにウィンドウズのパスワードを入力すれば指紋のかわりになる。
気が利いているのは、センサー部分はカード本体に内蔵されていて、必要なときだけ外にポップアップさせて使える、いわゆるXJackとおなじギミックが採用されていることだ。ノートパソコンに刺しっぱなしにしていてもまったくジャマにならず、まるでもとから指紋センサを内蔵しているかのように扱える。

実はこのPCカード、いま使っているノートパソコン(ThinkPad T40)とほぼ同時期に購入した。いまや自分にとってあまりに当たり前の存在になっていて、こうして取り上げることすら忘れていたほどだ。とはいえ、この製品価格は万人には受け入れられないだろう。
しかし、個人向けのコンピュータとしてのパソコンがあつかうデータの重要性は日に日に増している。まして仕事用のデータを預かっているならなおさらで、パソコン自身のようなハードウェアなどよりも、ずっとずっと高い価値を抱えこむことになる。一歩まちがえば億単位の損害(あるいは利益)を生み出すデータを一身に預かることになる。そうしたリスクとなかよく同居するためには、こうした便利デバイスをうまく活用していかねばなるまい。
決して安くはない。しかしこれは生命保険と同じで、万が一のことを考えると必要なコストなのだ。コンピュータというものの長所を活かし利用しようとするなら、こうしたセキュリティ分野への投資は避けて通ることのできない必要経費だといえる。逆説的にいうと、いまこうしたものが一般的でないのは、コンピュータというものがもたらす利益がまだ明確に意識されておらず、あいまいなままだからなのだろう。
残念ながら、家の戸締まりをするようにパソコンのセキュリティを気にするような世の中は、ここ当分訪れないのだろう。ま、そのぶんの先行者利益はなるべく稼がせていただこうかと思っているが。
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