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2004.05.28

バッテリ内蔵型ドライブの盲点【モバイル談義】

VAIO typeUの購入手続きを終えたころ、HDDフォトストレージHDPS-M1や、ハードディスクマルチプレーヤーHMP-A1の発表があった。コンセプトとしては好きなタイプの製品なのだが、この手のデバイスには落とし穴がある。

これらはそれぞれ単体で運用できるようにバッテリを内蔵しているほか、PCにつないで外付けハードディスクドライブとして使うこともできるというふれこみだ。20GBという容量はOSやアプリケーションが不要な単機能デバイスにとっては十分で、あまった領域をパソコン用に使えるというのは魅力的に思える。

ところがこうしたデバイスは、「バッテリーが切れるとドライブとして動作しなくなる」ものがほとんどだ。したがって、短時間の利用をのぞけばACアダプタが必須になってしまう。これがポータブル向けデバイスの設計として適切かどうか、おおいに疑問だ。

ノートパソコンの場合、バッテリーやACアダプタが複数のデバイスに分散して必要な構成は持ちはこびに適しているとはいえない。バッテリが均等に消費されず稼働できる時間がもっとも電池のもたないデバイスに足を引っ張られるし、予備の電池やACアダプタが必要な場合に荷物が増えてしまう。

USBというインタフェースが便利な理由のひとつに、バスパワーを利用して外部電源なしでデバイスを動かせるという点が挙げられる。ポータブルHDDについていえばバスパワーで動くものがあるのだから、バッテリ依存型というべきポータブルHDDをわざわざ選ぶ理由はほとんどない。

とはいえ、これらはあくまで「パソコン用ポータブルHDD機能」というオマケ機能の問題であるから、メモリカードのデータをHDDへ吸い上げたり携帯動画プレイヤーとしての性能といった、単体製品としての魅力に影響があるわけではない。

ただ、同じクラスの他社製品にくらべてけっこう値段が張るだけに、無意識のうちにオマケ機能に期待してしまう心理がはたらきやすい。うっかり気を抜くといつの間にか購入手続をすませてしまうかもしれない。気をつけたいものだ。

※追記・補足※
ハードディスクマルチプレーヤーHMP-A1については、HDD機能はバスパワーのみで駆動可能・本体側がHOLD状態であれば充電可能である旨仕様に明記されていましたので、追記・補足いたします。

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