「ニコイチ」でモバイルを快適に
ニコイチというのは、ふつう「ハンパなもの2個を組み合わせて、1個のまともなものとして使えるにする」という意味で使われる。ノートパソコンの液晶が壊れたなら、キーボードが壊れたノートパソコンを入手すれば1台ぶんの部品はそろう。こうして1台の稼働品とするのが、いわゆるニコイチというやつだ。
だが、わたしがモバイル向けにおすすめするのは「おなじ機材を2組用意して、あれこれ使い回す」、1個のモバイルデバイスのために2組の機材を購入するほうのニコイチだ。
モバイル関連のキカイには、たいていACアダプタやバッテリー、クレードルや接続ケーブルなどが付属品としてセットになっている。職場と自宅、本社と出向先といった、決まった場所のあいだでモバイルするような場合、こうした付属品をそれぞれの場所に用意すれば本体だけ持ち歩けば用が足りるようになる。
しかし、これらを本体と別に購入するとけっこうな金額になるし、在庫しているお店も少ない。そこで、ニコイチである。もう一組買ってしまえば付属品が2組そろうし、予備の本体まで手に入る。2台をくらべることができるので、初期不良にも気付きやすい。
ノートパソコンの高級機ともなるとけっこうな価格となるのでなかなか難しいだろうが、PDAやデジカメといった小物に関しては、ヘタに付属品を買いそろえるより安く上がることさえある。本体の予備がいらないなら、それだけオークションなどで処分すればさらに節約できる。
わたしがこれに気付いたのは、投げ売りされていたNTTドコモのPDAたち(G-Fort、Musea、ポケットポストペット、eggyなど)を使っていたときだ。なにせ、純正のバッテリ1個をふつうに取り寄せるときの値段で、本体まるごとのセットが2個も3個も買えてしまうぐらいの相場のときもあったのだ。バカバカしくて備品など注文していられない。
そうやって「ニコイチ」しているうち、投げ売りされていないものについても、もう1セット買ってしまったほうがいろいろと便利だ、という認識を持つようになった。もっとも、「要らないものはタダでも高い」という格言があるように、これはモバイルデバイスをハードに使い込むことが前提のハナシなのだが。
こないだVAIO typeUを購入したときのことだが、クレードルやACアダプタ、予備バッテリといった付属品をもう一揃い注文したところ、それだけで本体価格の半分ぐらいになったが、とくに気にせずそのまま注文してしまった。
そのあとこのニコイチのことを思い出し、しまったと気付いた次第だ。実際に使ってみてtypeUにはかなり満足しているし、付属品にあれだけ払うぐらいならいっそもう1台買っておけばよかった。そんなことで後悔してしまうわたしは、やはりモバイルなしでは生きていけないカラダなのだろう。
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